科目名: 経営史セミナー
担当者: 木元 富夫

対象学年 クラス[001]
講義室 開講学期後期
曜日・時限 単位区分
授業形態一般講義 単位数
準備事項
備考

講義の目的・ねらい(講義概要)企業は歴史的所産、経営は社会的制度であるが、必ずしも時代や環境の中で順応的に存在するだけではない。
経営の中心には企業者や経営者がおり、彼らは重要な局面で、独自のビジョンや構想に基づいて意思決定を下しているからである。
こうした企業者活動が重大な意味を持った事例が、経営史においては多く見られる。またそれが経済を活性化するともいわれている。
そうした事例を精査することによって、企業者活動の経営史的意義延いては社会的意義を考える。
講義内容・演習方法(講義企画)第1回*はじめに========組織も重要だが、運用するのは経営者である。
第2回*経営史と企業者史====経営主体の意義が再評価され企業者史が生まれた。
第3回*近代企業の創業類型===1900年前後に創業された企業群を類型的に捉える。
第4回*経営管理革命======大企業の成立が管理のあり方を革命的に変えた。
第5回*企業者活動の意義====革新的な企業者活動が企業を飛躍的に発展させる。
第6回*経済発展の理論=====革新が集中的に誕生して経済発展がもたらされる。
第7回*統合戦略========企業は規模の利益を求めて統合戦略を進める。
第8回*多角化戦略=======さらに多角化によって範囲の経済が達成される。
第9回*フォードとGM======経営史上に著名な両者の歴史的事例を分析する。
第10回*経営戦略と組織=====組織は戦略に従う、という命題を検証する。
第11回*経営構想力=======企業者活動の源泉は想像力や構想力である。
第12回*家族企業経営======昔も今も存在する家族企業の功罪、是非を考える。
第13回*労資関係の歴史=====経営史を労働者の視点から見るとどうなるか。
第14回*経営の論理と倫理====経営理念の規範性と空洞化について考える。
第15回*総括==========経営史及び企業者史の教訓と可能性を総括する。
評価方法・評価基準受講時の応答の様子、提出物の出来具合などの研究姿勢を総合的に評価する。
ミクロとマクロ、組織と人間など、ビジネスを比較史的に捉える観点を重視する。
履修の条件(受講上の注意)個別の時代性だけでなく、地域性や国際性などの問題意識も持つことが望まれる。
教科書資料を必要に応じて配布する。
参考文献
特記事項(その他)